当社は現代表取締役会長である大川定夫が1969年に設立した会社である。大川定夫は桐生高校-芝浦工業大学卒業後、東京の電気関係の会社に就職。その後、地元足利に帰郷してトーションレース製造の研修生として修業後、トーションレース機4台を導入して「有限会社　大定」を設立した。 現代表取締役の大川達也は足利高校―明治大学卒業後、食品会社に就職。退社後の2002年に帰郷し、父親が経営する株式会社大定に入社した。工場での仕事からスタートして様々な業務を担当、専務取締役を経て2017年に代表取締役に就任した。 設立当初のメインの取り扱いレースは主に資材向けであった。当時流行していたヘップサンダル用のレースの編立、加工を中心に取り扱いレースを拡大していった。その後、資材向けレースの需要減少など市場のニーズの変化に伴い、現在の当社のメインの取り扱いの細幅レースの製造を中心に業務内容を変えていった。 創業から設備投資も積極的に続けており、昔ながらの紋紙機用のトーションレース機と共に、時代の変化に沿ったコンピュータ機も導入して、取引先の多様なニーズに対応している。 現在、当社では日本マイヤー製のトーションレース機の64スイ 96スイ 128スイ　市川鉄工製の64スイ 96スイの設備を構えている。社内に80台のトーションレース機を構え、細番手～太番手まで様々な糸に対応できる体制を敷いている。トーションレースは最大幅が20cm未満で幅を出すことができないというデメリットもあるが、最大幅4mmほどの綿の細幅レースを作ることができるというメリットもある。
販売においてはレースカタログの作成をメインに「人ではなく、市場で求められるきれいなレースを作って、きれいなレースカタログが営業する」体制を構築し、実物カタログ、写真カタログの作成には手間を惜しまず積極的に取り組んできた。そして時代のIT化に対応するべく、インターネット通販事業にも積極的に乗り出し、現在では 自社サイト　アパレル副資材レース通販サイト　大定 大手ショッピングモールサイト 楽天（2店舗）、アマゾン、ヤフーサイトに レースファクトリーの計5店舗を運営している。 また、展示会にも積極的に参加しており、東京国際フォーラムで開催されている繊維総合見本市「プレミアムテキスタイルジャパン」に継続出展している。